企業名 ナショナル製本協同組合
補助金・助成金名 ものづくり補助金(H25年度補正)
業種 印刷業
資本金 3,310万円
従業員数 59名
本店所在地 東京都板橋区
事業計画名 高性能自動三方断裁機の導入による無線綴じ・アジロ綴じ製本の生産性向上事業
補助事業の概要 無線綴じ用の製本ラインに三方断裁機を導入し、作業効率の改善を実現する。また、これによって従来機では困難であった付録付き製本も可能となり、多品種・小ロットの様々な顧客ニーズに応える体制を整える。
企業の内部・外部環境分析 <強み>
・小規模製本会社10社が集まり、書籍の製本作業を専門に行ってきている。
・本文用紙の納品後の「丁合→表紙装着→断裁→カバーや帯の装着→梱包→発送」を一貫作業として行っている。
・並製本5ライン、上製本1ラインの合計6ライン体制で、無線綴じ製本・アジロ綴じ製本を専門に行っている。
・クライアントは大手・中堅の出版社や印刷業者であり、主要先約15社を含めて、合計60~70社となっている。
<弱み>
・製本売上について、平成25年は平成21年に比べて、10%以上減となっている。
<機会>
<脅威>
・ペーパーレス化、印刷会社・ユーザー等の内製化等の影響により、業界全体の出荷額について、平成25年は平成20年に比べて、31%減となっている。
・印刷・製本業では、経営者の高齢化や後継者難による廃業が多く、従業員の高齢化といった労働力不足も加速している。
・印刷・製本業では、クライアントからのコスト削減の要請が強い。
・小ロット・短納期での受注が増えることが見込まれる。
補助事業の新規性・革新性・独自性のポイント ・既に導入していた三方断裁機は旧式であったため、一度に断裁できる量、切り替えに必要な手間の面で不十分であり、小ロット・短納期のニーズに十分応えることができなかった。そのため、書籍や雑誌の化粧断ちを行うことに特化した断裁機である、芳野㈱社製の三方断裁機を導入する。この断裁機は製本機械業界を長年牽引しているものであり、本を自動的に取り込み、紙回しせずに、本の天(上部)、地(下部)、小口(開く側)の三辺を正確速く仕上げることができ、付録付きの本の断裁もできるものである。また、操作性が優れているため、作業人員の削減、女性の活用といった労働力の確保の面でも効果が期待できる。